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もう一つの特徴!高尾山モデル〈‘17車いす体験〉①陵南中学校

☆高尾山モデル〈地域包括ケア〉の紹介!!

 

 

  ☞やさしいまちづくり~高尾山モデル〈地域包括ケアは、様々な要素(ファクター)が輪のようにつながっていることが特徴です。
 
 その中で、〈車いす体験〉教室というものがあります。

 

 今回は、浅川地区の☞八王子市立陵南中学校での〈車いす体験〉を紹介します。

 

 


 

【陵南中学校〈’17車いす体験〉】

 

1 〈車いす体験〉教室の意義

 

まず、当たり前のことですが、なぜ〈車いす体験〉教室を行うのでしょうか?

 

一つの理由は、〈車いす体験〉をとおして、人の気持ちを思いやり、福祉活動の興味・関心を高めるとともに、ボランティア活動のポイントを学ぶ…ということがあげられます。

 

しかし、私たちSmile Againが考えている理由として、もう一つ重要なことがあるのです。

 

 

2 キーワードは…〈地域がつながる〉

 

 

さて、☞Smile Againの〈車いす体験〉とは、「生活行為」を取り入れたものであるということは、前回お伝えしたとおりです。
しかし、私たちSmile Againが考えている〈車いす体験〉の意義として、もう一つ重要なことがあるのです。

 

 

それは、〈車いす体験〉をとおして、「地域がつながる」ということなのです。

 

 

以下、具体的に説明してみましょう。

 

 

例えば、「地域がつながる」とは、中学校で〈車いす体験〉を行うことで、中学校の子供たちと近隣に住む大人たちが交わることです。
つまり、その近隣の大人とは「おじいちゃん・おばあちゃん」だったり、あるいは、「お母さん・お父さん」かもしれません。そして、Smile Again代表櫛田のようなハンディを持った人かもしれません。
このように、Smile Againの〈車いす体験〉には様々な方がかかわるのです。
そして、皆が力を合わせて一つの目標に向かっていくのです。

 

まさに、これが「地域がつながる」ということです。
Smile Againは、この「地域がつながる」ことがとても重要だと考えています。

 

しかし、なぜSmile Againは「地域がつながる」ということが重要と考えているのでしょうか?

 

 

3 「地域がつながる」ことの重要性

 

 

Smile Againのミッションに「共生ケア・共生社会」への試みがあります。そして、「共生ケア・共生社会」のために必要な視点として、☞多様性(ダイバーシティ)・包摂(インクルージョン)ということをSmile Againのビジョンに掲げています。

 

 

なぜ、Smile Againが多様性(ダイバーシティ)・包摂(インクルージョン)をビジョンに掲げているのかというと、その理由は、この多様性(ダイバーシティ)・包摂(インクルージョン)が、現代社会が抱えている課題(例えば、虐待・引きこもり・貧困・認知症・少子高齢化など)を解決する糸口としてとても大切なことだと考えているからです。

 

そして、この多様性(ダイバーシティ)・包摂(インクルージョン)を実現するために、具体的な目標として「やさしいまちづくり」を掲げているのです。

 

では、「やさしいまちづくり」のために、具体的にどのように取り組んでいくのでしょうか?

 

ここで、Smile Againが目をむけたのが「地域がつながる」なのです。
先ほども述べましたが、「地域がつながる」とは……

 

例えば、一つの目標に向かって皆が力を合わせていくことです。

 

しかし、それだけではないと考えられます。
やがて地域の一人ひとりがお互いに関心を持つようになり、お互いに「認め合い」、お互いに「優しさ・思いやり」を持って自然に接するようになっていくと考えられます。

 

 

さらに、具体的にイメージしていただきたいのです。

 

地域の一人ひとりが、お互いに関心を持つようになり、お互いに「認め合い」、お互いに「優しさ・思いやり」を持って自然に接するようになっていく…とは?

 

 

例えば、道端で困っている人がいる…それに気づいたときに「お困りですか?」「手をお貸ししましょか?」と自然に声を掛けられる
当たり前なことです。何気ないことです。

 

しかし、実は、自然に「お困りですか?」「手をお貸ししましょうか?」とお声を掛けられるということお互いに「認め合って」、お互いに「優しさ・思いやり」を育んでいることの現れだと考えられます。

 

 

このように「地域がつなが」っていれば、その地域に住む人々は、お互いに「認め合い」つつ、お互いに「優しさ・思いやり」を育んでいる…と考えられます。

 

そうすると、その地域は「やさしいまち」といえるでしょう。

 

 

一方、逆な言い方をすれば、「地域がつなが」っていなければ、その地域に住む人々は、お互いに「認め合う」ことやお互いに「優しさ・思いやり」もないので、「やさしいまち」とはいえないのではないでしょうか?

 

このようにSmile Againは「地域がつながる」ことから「やさしいまちづくり」へ繋げ、さらに多様性(ダイバーシティ)・包摂(インクルージョン)へと繋げていこうと考えています。すなわち、「地域がつながる」ことなくしてSmile Againのミッションはありえないということです。

 

 

以上から、「地域がつながる」ことはとても重要なことだといえるのです。

 

 

 

4〈打合せ〉→〈事前学習〉→〈体験〉

 

では、どのようにして「地域をつなげ」ていくのでしょうか?
より具体的に【陵南中学校〈’17車いす体験〉】をとおして、紹介していきます

 

実は、今回の陵南中学校での〈車いす体験〉にかかわらず、Smile Againの〈車いす体験〉にはプロセス(過程)があります。具体的に言うと、まず〈打合せ〉があり、〈事前学習〉があり、そして、〈体験〉という流れがあるということです。

 

 

(1)〈打合せ〉

 

まず、打合せをいたしました。

 

打合せメンバーは、中学校の先生、社会福祉協議会のみなさん、そして、Smile Againです。

 

この打合せの趣旨は、第1に、この〈車いす体験〉を安全に・スムーズに展開していくことにあります。
そして第2に、この〈車いす体験〉を実施するうえで、地域の一人一人がコミュニケーションをとり、人間関係を築き上げていくということがあげられます。

 

この第2の趣旨は、大切です。
なぜならば、この打合せの段階から、この〈車いす体験〉に関わる方一人一人が人間関係(信頼関係)を築き上げていくからです。まさに、打合せの段階から地域がつながるといえるでしょう。

 

 

 

 

 

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